手鏡を使って耳の後ろの肌状態をチェックする女性
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スキンケアコラム

耳の後ろの臭いとカサカサの原因は?肌チェックとやさしいケア

髪を耳にかけたとき、ふと耳の後ろの臭いが気になったり、触るとカサカサしていたり。「洗い方が足りないのかな」と、ついゴシゴシこすりたくなったこと、ありませんか?

結論から言うと、耳の後ろの臭いとカサカサは原因が同じとは言い切れず、乾燥や洗い不足だけでは判断できません。この記事では、まず肌の状態をチェックする方法と、やさしく洗って無香料で保湿するケア、受診を考えたい目安までまとめました。

この記事でわかること

  • 耳の後ろの臭いとカサカサは同じ原因なの?
  • 自分の耳の後ろは、どこをチェックすればいい?
  • カサカサは乾燥のせい?ほかに考えられることは?
  • 洗い方と保湿は、何をどう変えればいい?
  • どんなときに皮膚科や耳鼻咽喉科へ相談する?

耳の後ろが臭ってカサカサするのはなぜ?まずは結論から

結論から言うと、耳の後ろの臭いとカサカサは原因が一つとは言い切れず、肌の状態を見てから洗い方や保湿、相談先を選ぶのが近道です。

耳の後ろは、脂漏性皮膚炎が起こりやすい場所のひとつです。脂漏性皮膚炎とは、耳や耳の後ろなどに赤みと皮むけ(鱗屑)が出る皮膚炎のことです。かぶれ(接触皮膚炎)でも、乾燥や赤み、ひび割れが出ることがあります。

「洗い不足」「ただの乾燥」は思い込みかも

臭いがあると「汚れが残っているのかも」と、強めに洗いたくなりますよね。でも、耳の後ろの臭いとカサカサを一つの原因で説明できる確かな情報は、編集部が確認した範囲では見当たりませんでした。

カサカサも同じで、見た目が乾いていても水分不足だけが理由とは言えません。脂漏性皮膚炎では、乾いた皮むけ、脂っぽい皮むけ、その両方が混ざった状態がみられます。

強くこすって臭いを落とそうとするより、まず肌の状態を見ることが解決への近道です。

迷ったら臭いの出どころをチェック

臭いの出どころによって、見直すポイントや相談先が変わります。耳の後ろに小さなしこりがあり、そこから臭いのある練り状のものが出るなら、粉瘤(皮膚の下にできる袋状のできもの)も候補です。粉瘤は耳の後ろにできやすいとされているので、皮膚科でみてもらいましょう。

耳の穴から液が出る、耳が痛い、聞こえにくいといった症状があるなら、耳の後ろのスキンケアとは別の話です。耳の病気でもみられる症状なので、耳鼻咽喉科で相談してくださいね。

しこりや耳の症状がなく、痛みが増す、膿や液が出る、急に悪化するといった変化もなければ、次の章のチェックとやさしいケアから始めてみましょう。痛みや液、急な悪化があるときは、早めに医療機関へ。赤みや皮むけが続く・繰り返す場合は、皮膚科で原因をチェックしてもらうのがおすすめです。

耳の後ろの臭い・カサカサ、状態別の見方まとめ
気になる状態 考えられること まずやること
平らな肌がカサカサ、赤みや痛み・液は目立たない 乾燥や皮膚炎など、見た目だけでは区別しにくい やさしく洗って無香料の保湿を
赤み+皮むけが続く・繰り返す 脂漏性皮膚炎などの皮膚炎 皮膚科で原因をチェック
新しく使ったものの後に悪化した かぶれ(接触皮膚炎) 心当たりのものをいったん控えて経過を記録
しこりから臭いのあるものが出る 粉瘤の可能性 皮膚科でみてもらう
痛みが増す・膿や液・急な悪化・発熱 感染などのサイン 早めに医療機関へ
耳の穴から液・耳の痛み・聞こえにくさ 耳の病気 耳鼻咽喉科へ
タオルを押し当てて耳の後ろの水分をやさしく取る女性

まずは耳の後ろの肌状態をチェック!見るべきポイント

耳の後ろは、赤み・皮むけ・ひび割れ・じゅくじゅく・しこりの5点と、悪化したタイミングを見ておくと、ケアと相談先を選びやすくなります。

耳の後ろは自分では見えにくい場所ですよね。手鏡を2枚使うか、スマートフォンで撮影すると確認しやすくなります。家族に見てもらうのもひとつの手です。

「いつから」「何のあとに」もヒントに

かぶれ(接触皮膚炎)とは、肌に触れたものが刺激やアレルギーのもとになって起こる皮膚炎のことです。原因になるものを見つけて避けることが、対処の基本とされています。

そのため、何かを使い始めた時期と、悪化した時期が重なるかどうかが見直しのヒントになります。チェックした内容は写真やメモで残しておくと、受診したときにも経過を伝えやすくなります。

脂漏性皮膚炎かどうかは、症状の聞き取りと皮膚の診察で判断されるものです。チェックは病名を決めるためではなく、自分の状況を整理するために使ってくださいね。

\ ここをチェック! /

  • 赤みがあるか、どのくらいの範囲か
  • 乾いた皮むけか、脂っぽい皮むけか
  • ひび割れやかさぶたの有無
  • 液がにじむ、じゅくじゅくした部分の有無
  • しこりや、一点から何かが出る部分の有無
  • 痛み・ヒリヒリ感・かゆみの有無
  • 最近使い始めたもの、触れると悪化するもの

カサカサは乾燥だけ?耳の後ろで考えられる皮膚トラブル

耳の後ろのカサカサは乾燥のほか、脂漏性皮膚炎やかぶれでも起こるため、赤みや皮むけの様子とあわせて見るのが見極めのコツです。

脂漏性皮膚炎は耳の後ろに出やすい皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、耳や耳の後ろなどに赤みと皮むけが出る皮膚炎です。耳のまわりでは、皮むけのほか、かさぶたやひび割れ、液がにじむ状態がみられることもあります。

見た目は乾いた皮むけのこともあれば、脂っぽい皮むけ、両方が混ざった状態のこともあります。そのため「カサカサしているから乾燥肌」とは判断しにくい部位なんです。

脂漏性皮膚炎の肌は刺激を受けやすいため、セルフケアではやさしく洗うことが基本になります。

かぶれは「乾燥」に見えることも

刺激によるかぶれ(刺激性接触皮膚炎)では、乾燥や赤み、ヒリヒリ・焼けるような感じが出ることがあります。アレルギーによるかぶれでは、かゆみやひび割れ、液がにじむ症状が出ることも。

保湿剤に含まれる香料などの成分が、刺激になる場合もあります。乾燥対策のつもりで塗ったものがしみるなら、そのアイテムとの相性を見直すタイミングです。

カサカサ=保湿不足と決めつけず、赤みや皮むけの質も一緒に見るのがポイントです。

耳の後ろのカサカサで混同しやすい皮膚トラブルまとめ
候補 よくみられる様子 見直すポイント
脂漏性皮膚炎 赤み+乾いた皮むけ、脂っぽい皮むけ、両方が混ざることも やさしく洗い、続く・繰り返すなら皮膚科へ
刺激によるかぶれ 乾燥、赤み、ヒリヒリ・焼けるような感じ 触れるものと悪化の時期が重なるかチェック
アレルギーによるかぶれ かゆみ、ひび割れ、液がにじむことも 心当たりのものを控え、皮膚科で相談

耳の後ろの臭いとカサカサ、自宅ケアはどうすればいい?

自宅ケアの基本は、耳の後ろをやさしく洗って洗浄料をしっかりすすぎ、水分を押さえ拭きしてから無香料の保湿剤を塗ることです。

ここでのケアは、カサカサした肌への刺激を減らすためのものです。臭いの原因そのものを保湿で解決するわけではないので、臭いはしこりや液の有無とあわせて見ていきましょう。

臭いが気になっても、ゴシゴシ洗いはストップ

臭いが気になると、洗う力や回数を足したくなりますよね。でもその前に、洗い方とすすぎ方を見直してみてください。洗浄料が肌に残ると、刺激や悪化につながることがあるんです。

耳の後ろは、髪を洗ったときの泡が流れやすい場所でもあります。シャワーを耳の後ろにも当てて、ぬるつきが残っていないか指でチェックするのがコツです。

こすって落とすより、泡でなでて、しっかりすすぐ。洗ったあとはタオルを押し当てて、こすらずに水分を取りましょう。

保湿剤は「無香料」を基準に選ぶのがコツ

耳の後ろに使う保湿剤は、無香料のものを基準に選んでみてください。香料などの成分が刺激になる場合があるからです。いま香りつきのアイテムを使っているなら、無香料のものに切り替えるのも選択肢です。

塗ったあとにしみる、赤みが出るといった刺激を感じたら、その保湿剤の使用はストップ。皮膚科や薬剤師に相談しましょう。

無香料の保湿を続けても、赤みや皮むけが続く・繰り返す場合は、乾燥だけが理由ではないかもしれません。保湿剤を次々に替えるより、皮膚科で原因をチェックしてもらうのが近道です。

耳の後ろに触れるものを見直してみよう

かぶれは、原因になるものを見つけて避けることが大切です。下の例は原因というわけではなく、耳の後ろに触れやすいものの一覧です。使い始めた時期と悪化した時期が重なるものがないか振り返ってみてください。

悪化との関係が疑われるものは、いったん使用を控えましょう。そのうえで、使ったものと赤みや皮むけの経過を、メモや写真で記録しておきます。原因が絞れないときや、控えても症状が続く・繰り返すときは、皮膚科で相談してくださいね。

\ 編集部おすすめ!耳の後ろのやさしいケア手順 /

  1. 洗浄料をよく泡立て、指の腹でなでるように洗う
  2. 髪を洗ったあとも、耳の後ろの泡をしっかりすすぐ
  3. タオルを押し当て、こすらず水分を取る
  4. 無香料の保湿剤をやさしくなじませる
  5. 新しいアイテムは一度に増やさない
  • 新しく変えたシャンプー・コンディショナー・整髪料
  • 髪や耳まわりにつける香りのあるアイテム
  • メガネのつる、マスクのひも、イヤリングやピアス
  • 新しく使い始めた保湿剤やボディ用アイテム

どんなときに受診する?皮膚科・耳鼻咽喉科の目安

痛みや膿・液、急な悪化、発熱などがあれば早めに医療機関へ、赤みや皮むけが続く・繰り返すなら皮膚科で原因を確認しましょう。

耳の後ろのトラブルには「何日たったら受診」という一律の目安を決めにくいため、日数より症状の変化で判断するのがコツです。受診時は、チェックした写真やメモ、使っているアイテムを伝えると原因を探す手がかりになります。

感染のサインは臭いより「痛み・液・悪化」で見極めて

臭いがあるというだけでは、感染しているかどうかは判断できません。かぶれのある肌で、痛みが増す、膿や液が出る、急に悪化する、発熱や悪寒があるといった変化は、感染のサインになり得ます。

しこりがある場合も同じで、粉瘤は炎症で赤みや腫れ、痛みが強くなると処置が必要になることがあります。痛み・液・腫れが出てきたら、自宅ケアで粘らずに早めに相談してくださいね。

\ ここをチェック!受診の目安 /

  • 痛みが増す、膿や液が出る、急に悪化する→早めに医療機関へ
  • 腫れて熱をもつ、発熱・悪寒・体調不良がある→早めに医療機関へ
  • 赤みや皮むけが続く・繰り返す・症状が強い→皮膚科へ
  • しこりから臭いのあるものが出る→皮膚科へ
  • 耳の穴から液が出る、耳の痛みや聞こえにくさ→耳鼻咽喉科へ

まとめ|耳の後ろの臭い・カサカサは肌チェックとやさしいケアから

耳の後ろの臭いとカサカサは、原因を一つに決めつけず、肌の状態を見てからケアと相談先を選ぶのがポイントです。

  • まずは赤み・皮むけ・ひび割れ・液・しこりをチェックし、写真やメモで記録する
  • 痛みや液、急な悪化がなければ、こすらず洗って洗浄料をしっかりすすぎ、押さえ拭きのあとに無香料の保湿剤をなじませる
  • 新しく使い始めたものの後に悪化したら、そのアイテムはいったん控え、使ったものと症状の経過を記録する。原因が絞れない・続くときは皮膚科へ
  • 赤みや皮むけが続く・繰り返すなら皮膚科へ、痛み・液・急な悪化・発熱があれば早めに医療機関へ
  • しこりからの臭う排出は皮膚科、耳の穴からの液や耳の痛み、聞こえにくさは耳鼻咽喉科へ

よくある質問

耳の後ろの臭いやカサカサについて、気になりやすい疑問をまとめました。迷ったときのチェックに使ってくださいね。

Q. 耳の後ろが臭いのは洗い方が足りないから?

A. 洗い不足だけが原因とは言い切れません。臭いとカサカサを一つの原因で説明できる確かな情報は見当たらないため、強くこするより、赤みや皮むけ、しこりの有無など肌の状態をまずチェックしてみてください。

Q. 耳の後ろのカサカサは保湿すればよくなる?

A. 保湿だけで解決するとは言えません。耳の後ろのカサカサは乾燥のほか、脂漏性皮膚炎やかぶれでも起こります。無香料の保湿を続けても赤みや皮むけが続く・繰り返すなら、皮膚科で原因を確認しましょう。

Q. 耳の後ろはどうやって洗えばいい?

A. 洗浄料を泡立てて指の腹でやさしく洗い、泡が残らないようしっかりすすぐのが基本です。タオルは押し当てて水分を取り、そのあと無香料の保湿剤をなじませましょう。ゴシゴシこするのは避けてくださいね。

Q. 耳の後ろのしこりから臭いものが出るのはなぜ?

A. 粉瘤の可能性があるため、皮膚科でみてもらいましょう。粉瘤は耳の後ろにできやすく、開口部から臭いのある練り状のものが出ることがあります。赤みや腫れ、痛みが強いときは早めに相談を。

Q. 耳の後ろの臭いとカサカサは何科を受診すればいい?

A. 肌の赤みや皮むけ、しこりが気になるなら皮膚科が相談先です。耳の穴から液が出る、耳が痛い、聞こえにくいといった症状があれば耳鼻咽喉科へ。痛みや膿、発熱を伴うときは早めに受診しましょう。

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編集長 ミホ

美容系メディアの編集・ライティングに12年以上携わったのち「30代からのスキンケア研究所」の立ち上げに参加し編集長に就任。 20代までは気にならなかった「夕方のくすみ」「目元・口元の乾燥小ジワ」「頬のシミ」に30代半ばで直面し、従来の保湿ケアだけでは追いつかない年齢肌の壁を痛感。そこから皮膚科学や化粧品成分(医薬部外品の有効成分、セラミド、ナイアシンアミド、レチノール等)の知識を体系的に学び、市販のエイジングケア製品の比較テストを開始。日本化粧品検定 1級。 コスメコンシェルジュ。

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